恋は目をそらしたその先に ー夏祭り編ー

> 「楽しみにしてる。」


ゆいはそのメッセージを見つめる。


胸がどきんと鳴った。


ゆい
> 「私も!」


送信。


そしてスマホをベッドに置く。


数秒後


また手に取る。


メッセージを開く。


また閉じる。


そしてまた開く。


人類は「楽しみにしてる」の一言だけで、ここまで忙しくなれるらしい。






夏祭り当日


午後5時30分。


ゆいは鏡の前に立っていた。


浴衣を着て、髪もいつもより少しだけ整えた。


「……変じゃないかな。」


鏡の中の自分を見る。


大丈夫。


そう思いたい。


でも、