恋は目をそらしたその先に ー夏祭り編ー

それに気づいたりくが、歩く速度を合わせてくれる。


「ゆっくりでいいよ。」


「ありがとう。」


「急ぐ必要ないし。」


二人は並んで歩いた。


昼間なら何でもない帰り道。


けれど今は、祭りの明かりが少しずつ遠ざかっていく。


楽しかった時間が終わってしまうことが、ゆいには少し寂しかった。


駅が近づく。


あと少しで、この時間も終わる。


そう思った瞬間。


「……ねえ、ゆい。」


「ん?」


りくが立ち止まった。


「写真、撮らない?」


「写真?」