恋は目をそらしたその先に ー夏祭り編ー

そんな先のことを、りくが当たり前みたいに口にした。


それだけで、今日という一日がもっと大切なものになった気がした。


「……約束ね。」


「うん。約束。」


りくが小指を差し出した。


ゆいも小指を絡める。


「絶対だよ。」


「絶対。」


二人の小指が、夜の明かりの中で小さく重なった。




神社を出る頃には、もうすっかり夜だった。


「疲れた?」


「ちょっとだけ。」


「浴衣、歩きにくい?」


「うん。でも大丈夫。」


そう言いながら、ゆいは小さく歩幅を狭めた。