恋は目をそらしたその先に ー夏祭り編ー

そのたびに、二人の顔が明るく照らされた。


ゆいは空を見上げながら思った。


今日、この人と一緒に来られてよかった。


そして、


この夏が終わっても、


今日のことだけは、きっと忘れない。


隣を見ると、りくもこちらを見ていた。


花火の光の中で、目が合う。


今度も、ゆいは目を逸らさなかった。


ただ静かに笑う。


りくも笑った。


夜空に咲く花火よりも、


その瞬間の笑顔のほうが、


ゆいにはずっと眩しく見えた。