恋は目をそらしたその先に ー夏祭り編ー

「ここなら見えそう。」


「うん。」


ゆいが隣に立つ。


ふと、繋いだままの手を見る。


いつからだろう。


手を繋ぐことが、こんなに自然になったのは。


ほんの少し前までは、触れることさえ怖かった。


今は、この温かさがなくなるほうが嫌だと思う。


「ゆい。」


「ん?」


「今日さ。」


「うん。」


りくが少しだけ空を見上げる。