恋は目をそらしたその先に ー夏祭り編ー

「……うん。」


それだけ答えるのが精いっぱいだった。


二人は人の流れに合わせながら、ゆっくりと歩いた。


「次、何する?」


「んー……。」


ゆいは周りを見渡した。


そのとき、少し先に色とりどりの風船が並んでいるのが見えた。


「風船!」


「するの?」


「するー」


屋台の前に着くと、ゆいは真剣な顔で風船を見つめた。


「これかわいい。」