恋は目をそらしたその先に ー夏祭り編ー

「かっこいい……。」

「……。」

りくが固まった。

「え、どうしたの?」

「いや……。」

「?」

「今の、もう一回言って。」

「え?」

「なんでもない。」

りくは笑って、景品のクマをゆいに渡した。

「はい。」

「これ、私に?」

「うん。」

「でも、りくが取ったのに。」

「ゆいが欲しいって言ったから。」

その言葉に、ゆいはクマを胸元に抱えた。

「……ありがとう。」

「どういたしまして。」