恋は目をそらしたその先に ー夏祭り編ー

りくが笑う。


「めっちゃ目見るじゃん。」


「……もう、前みたいに逃げないから。」


「そっか。」


短い返事。


けれど、その声には嬉しそうな響きがあった。


「なんか、ちょっと寂しいけど。」


「え?」


「前は目が合ったらすぐ逸らしてたじゃん。」


「……だって。」


ゆいは歩きながら、少しだけ俯いた。


「好きなの、ばれそうだったから。」