恋は目をそらしたその先に ー夏祭り編ー

それなのに、その数十センチが今日はやけに遠く感じる。


ゆいは隣を歩くりくをちらりと見る。


りくも、ちょうどこちらを見ていた。


「……。」


「……。」


目が合う。


昔なら、すぐに逸らしていた。


好きだから。


恥ずかしくて。


自分の気持ちが見透かされそうで。


でも今は違う。


ゆいはほんの少しだけ勇気を出して、その目を見つめた。