「冬斗?」


『なんだよ!?』


「熱でもあるの?」


『ねぇよ!!』


顔赤いのバレてる…?

そんなわけないし…


「あっ、今日も冬斗の親遅いの?」


俺の親は仕事が忙しくて、帰ってくるのはいつも、遅い。


『あぁ。まぁ。』


「なら、今日の夜ご飯、私ん家で食べなよ。」


えっ?華んちでご飯!?

なんで俺がこんなにも驚くかというと…


『いいのか!?』


「いいよぉ。別に。作るの私だし。今日のお礼にでも。」


そう。華の家は、お母さんが料理をつくるのが下手で、ずっと華が作ってるのだ。


『じゃぁ、行くわ。』


「なら、早く家行くぞ!」