美月はその背中を見送りながら、随分と軽率なことをしてしまったと反省した。
理久にどう説明するか。
いや、説明というより、もはや言い訳でしかない。
ナースステーションに戻ると、まだ後輩たちが残っていた。
さっさと帰ってくれればいいのに、明らかに感想待ちの顔をしている。
「綾瀬さん、渡せました?」
わくわくと胸を躍らせる後輩に、美月は嘘の上塗りをする羽目になった。
これ以上、余計なことは言いたくない。
多くを語らず、さっさと仕事を切り上げて帰るしかない。
「私、帰るね」
半ば逃げるように輪から外れようとすると、桐谷先生が含みのある顔で声をかけてきた。
「お疲れ、綾瀬」
その目が、妙に楽しそうだった。
桐谷先生がどこまで理久との関係を知っているのかはわからない。
けれど少なくとも、チョコの相手が及川ではないことは、わかっているようだった。
理久にどう説明するか。
いや、説明というより、もはや言い訳でしかない。
ナースステーションに戻ると、まだ後輩たちが残っていた。
さっさと帰ってくれればいいのに、明らかに感想待ちの顔をしている。
「綾瀬さん、渡せました?」
わくわくと胸を躍らせる後輩に、美月は嘘の上塗りをする羽目になった。
これ以上、余計なことは言いたくない。
多くを語らず、さっさと仕事を切り上げて帰るしかない。
「私、帰るね」
半ば逃げるように輪から外れようとすると、桐谷先生が含みのある顔で声をかけてきた。
「お疲れ、綾瀬」
その目が、妙に楽しそうだった。
桐谷先生がどこまで理久との関係を知っているのかはわからない。
けれど少なくとも、チョコの相手が及川ではないことは、わかっているようだった。


