真っ白な部屋だった。春の暖かな日差しが窓から差し込み、柔らかな風がカーテンをゆっくりと揺らしている。ベッドから見える桜がとても綺麗だった。ひらひらと淡い桃色の花びらが風に乗って舞っている様子を見て彼は言った。
「今年も咲いたな…」
誰もいない部屋でぽつりと呟く。その声は誰にも聞こえない。ここからの景色はもう見れなくなるな、そんなことを考えながら彼は机の上に並べた十二通の封筒に目を向けた。一年分の手紙だ。彼はそのうちの一つをゆっくりと手に取った。白い封筒全て、すでに宛名が書かれていた。
『大好きだった、君へ』
「今年も咲いたな…」
誰もいない部屋でぽつりと呟く。その声は誰にも聞こえない。ここからの景色はもう見れなくなるな、そんなことを考えながら彼は机の上に並べた十二通の封筒に目を向けた。一年分の手紙だ。彼はそのうちの一つをゆっくりと手に取った。白い封筒全て、すでに宛名が書かれていた。
『大好きだった、君へ』
