集合場所についた途端、先生の周りには女子生徒たちがたくさんいて。
「椎名先生と滑りたい」
「私が先に言ったのー」
「えぇ、私も!」
お決まりのこの光景に、やっぱり嫉妬は止まらない。
黒地に紫のラインの入ったウェアに、下は白いズボン。
ネイビーのニット帽に、ホワイトのネックウォーマー。
か、かかか、かっこいい…!
ふり続ける雪の中、いつもの120倍…いやもう200倍かっこよく見える先生に、私は見惚れていた。
……その瞬間パチッと目があって。
"はやくならべ"って並ぶ列を指さしながら、口パクで言ってくるんだもん。
ドキッとしないわけがないよ…。
ふふっ。
私は"わかった♡"って語尾のハートマークさえもわかるように、先生に口パクでそう言った。
にひひ…っとにやけながら列に並ぼうとしていると、横から美咲の視線を感じる。
「ん?なぁに、美咲」
不思議そうに美咲の顔を見ていると、私と椎名先生を交互に見ていたのだ。
「…祐奈さ、椎名となんかあったの?」
「え?なにか、とは?」
「いやなんか、うん…なんでもない」
「え、えぇ?なになに?ねぇ美咲~!」
何か言いたげな美咲が気になったけど、先生の説明が始まってしまった。



