好きなんですっ、先生!



チッチ、チーッ

鳥のさえずりが聞こえる、春風の中。

私はとても緊張しております。

なんでかって?

だって今日は…


「うわ、人多すぎ〜祐奈見えた?」

「っとぉ!…み、みえないよ美咲ぃ!!」


クラス替えの張り紙が昇降口にドーンと貼られているのだ。

人が多すぎて、ジャンプしてみたものの、全然見えません。

自分のクラスがどうってよりも、先生のクラスが気になって気になって、仕方がなかった。


パシッ

「いてっ!」

張り紙を見ようとジャンプをしていたら、突然頭をファイルで叩かれた。

私はゆっくりとうしろを振り返る。

「じゃあな、神崎あとでなー」

「なんで?ねぇ先生なんでー?」

いきなり登場したかと思ったら、後ろ姿のまま片手で手を振って、そのまま先生は階段を登っていったのだ。

「え?なんで先生、階段登ってんだろ。1年生の教室って1階だよね。てかあとでってなに?もしかして私に会いたくなっ…」

「祐奈!やばいって!見てほら!!」

「…ん?」

もしかして、先生私に会いたくなっちゃったのかな?なーんて、ありえない妄想をしているのも束の間。

美咲に肩を叩かれ、言われた通り目の前の張り紙を見た。


張り紙を見たまま、私は数秒固まった。

いや数秒ではなく、体感で言うと3分くらい。

カップラーメンなら出来上がってしまう時間だ。

何かの間違いではないのかと顔をつねったり、引っ張ったりしてみた。

…これは夢?神様、夢ですか?