辺りはもうすっかり暗くなっていて、周りには誰もいない帰り道。
「まさかさ、祐奈が溺れるとか本当に血の気が引いたんだからね?」
「私もびっくりしたよ…はは、ははは。」
“笑い事じゃない!”とかなり美咲にも怒られてしまいました。
「…でもね!先生が人工呼吸してくれたの、やばくない?なんか私、白雪姫みたい♪」
「あのねぇ。先生として命救ってもらったんだから、そこ忘れないように!!」
「…は、はいすいません…」
美咲、なんか先生みたいだよ。
「まぁ、でも、ちょっとは意識してんじゃない?さすがの椎名でも。」
「え、嘘っ、そう思う??」
私のキラキラした眼差しとは正反対に、呆れた表情をした美咲。
「あーまた祐奈調子にのるから、今の全部嘘で~」
「ねぇ、なんでよぉお!」
そのあとも私達二人は、今日の思い出話に花を咲かせて。
思い出だけで終わらせたくないなって、そう思ったんだよ、先生。



