教室の教壇に立っている先生の姿。
それも今日で最後だなんて。
しっかりと、目に焼き付けておくんだ。
「ここで頑張ったことは、必ず将来の役に立つ。何かあればいつでも相談にのるから。」
先生っぽいセリフを言って。
そっか、だって先生なんだもんね。
好きすぎてそんなの忘れてしまうくらい、あなたのことが大好きだったよ。
『ありがとうございました!』
全員でお礼を言って。
みんな各々卒業アルバムを交換してる。
「祐奈、あとで椎名のとこ行くでしょ?」
私の卒業アルバムをひょいっと持ち上げて、メッセージを書いている美咲。
「もちろん!…その前に」
そう、話さないといけない人がいて。
「朝倉くん、ちょっといいかな?」
「うん、俺も話したかった。」
あれから告白の返事は、できていないままで。
卒業まで言えない私って、最低だよね…
人気の少ない中庭に移動して、ベンチに座った。
ここで文化祭の時、先生と萌ちゃんに嫉妬したっけな…
そんなこと思い出す。
本当にわたし卒業したんだね。
なんだか泣いちゃいそうだよ。



