私はこの時思った。 “好き”って伝えることの覚悟が、どんなに勇気のあることか。 今こうやって伝えてくれる朝倉くんのこと、傷つけないように、なんて言えばいいのか。 「ごめんね、朝倉くん…「試合見てから、返事聞かせてよ。」 彼はわたしにかぶさる様に、そう言ったけど。 「じゃあね、練習がんばるわ!」 何度伝えてくれたとしても、私が好きなのは先生だけで。 返事もできないまま、朝倉くんは手を振って帰って行ってしまった。