好きなんですっ、先生!



先生は教壇に立つと思いきや、私の前の席の生徒用の椅子に座った。

こんな状況…入学してから初めてで幸せっ!!




「先生、やっと私のこと好きなったの?」

「お前な、授業中寝てたらいくら勉強しても意味ないだろ、教科書開いて。」




またまたいつものようにあしらわれました。もはや返事も返ってきません。

そういえば私、寝不足だってこと先生に言ったっけ。




「ねぇ先生、私が寝不足なのなんでわかったの?」

「…朝倉と早坂がお前が勉強してるって言ってるの聞こえた。それに神崎、目の下のクマひどいぞ。」

「…うそっ!やだぁ、せっかく先生と2人きりなのに~!」



私はあわててカバンから手鏡を取り出して、顔をチェックした。




「こら、補習中。早くそれしまって、勉強すんだろ?」

「はい!やります!先生とだったら、頭に入るかわかんないけど♪」



先生はいつも通りに「はぁ」とため息をついて、困った顔をしている。

寝不足も悪くないな、だってこんなに近くで構ってもらえるんだもん。