ドリンクバーのコーラを飲んだ後、朝倉くんが言った。
「ちなみにさ、神崎ってよくサッカー部の練習来てるよね。」
「あ、うん。もしかして私、邪魔だと思われてる?」
「ううん、そんなことないよ、だって目当ては椎名先生でしょ?」
「その通り!だから今回数学でAクラスにならなきゃいけないの!」
朝倉くんはふふっと笑っている。
な、なんだ、もしかして馬鹿にされてる…?
「神崎って純粋で可愛いよね」
か、可愛いですと…?
イケメンでモテる朝倉くんにそんなこと言われるとは。
先生一筋のこの私でさえ、キュンっとなってしまいそうになる整った顔面だ。
先生、これは浮気ではないですからね?お祈り、お祈りっと。
「ねぇ、何してんのっ…本当面白いね神崎って」
「神様にお祈り!とにかく70点以上取らないといけないから…師匠よろしくお願いします!」
そのあとは3回目の説明で、やっと理解できた数式があって。
朝倉くんのおかげで教科書3ページ分くらいは頭に叩き込めた気がする。
うん、気がするだけなんだけどね。
明日からまたサッカー部の練習が始まるみたいだから、お昼休みに教えてくれるんだって。
朝倉くん、今度何かお礼でもさせてね。



