好きなんですっ、先生!



いつもの日課の先生との時間を割くくらい、あの安西先生を見たときは焦った。

だって…普通に美人なんだもん。私にはない大人の色気ってやつを感じた。

…しかも先生も、なーんか満更でもない顔しちゃってさ。

女子生徒が周りにいても、いつも通りの光景に何とも思わないのに。

せっかく先生のクラスになれたのに!!



頬を膨らましながら歩く私の横で、美咲が言った。


「安西先生だっけ?対抗心燃やしちゃった感じ?」



「こうなったら、スカート短くして、第二ボタンまであけて…いい匂いのする香水までふってやって、ネックレスも買ってやる!行くよ美咲!」



「まさかこのタイミングで、新しい先生が来るとはね~。しかも安西先生なんかあざとそうだし?強敵あらわれたね、ありゃ。」



「なんでいきなりひょこっと現れた人に、先生を取られなきゃいけないわけ!絶対認めない!」



私達は近くのショッピングセンターに行き、チャームが小ぶりのネックレス(高いのには手がだせないので千円のやつ)と、ピーチの香りのする香水も買った。