「俺は、原 玖雅ですよ」 原 玖雅か― 「居場所は・・・家ではないのか」 そんな間抜けな答えをしてしまった。 「家、ですと・・・」 他に何か続かせる者はあるのか。 「家にいるのではないか」 その答えに、原は笑う。 「さすが、というべきですかね」 きっと、原のほうが年下だろう。 なのに、なぜそんな言い方をするのだろう。 その前に、原は夜鶴にとってどんな関係なのか。