「なぜ、知っているのですか?」 少し声がかすれた様な気がした。 それは、寒さからなのか。 「いや・・・。夜鶴が呼んでいたなと思い」 本当はウソ。 前、デートしたときに着信音に“原くん”が出たのだ。 「夜鶴か・・・」 ポツリと呟いた。 「そういえば、夜鶴の居場所知っているか?」 挑発な顔で、聞いてきた。 「その前に、名前を教えて欲しい」