甘い口溶けを

「さようなら、真由ちゃん?」


憤りを覚える。ずっと待ってたのにサラッと受け流さ


れた気分。時間を奪っておいてなんの謝礼もない。


「明日もずっと寝るつもりなの!?いっとくけど、


雪君の素顔知ってるの私だけだからね!?クラス


皆んな興味持ってないから!!」シ…ンとなる


廊下。振り返って俯く私の顔を支えて持ち上げる。


「それが目当て。俺の顔なんて初めから知らない