俺様王子と空とキス。



―――――――――――

「俺次の授業さぼるわ。」

「えーなんでだよ!俺単位やばいからもうさぼれねぇよ。玲央はいいよなぁ頭もいいし♪」



次の時間は移動教室。また他クラスの女が俺の所に集まってくる、すげぇめんどくせぇ時間だ。



「じゃあなー宏太。」




―――ギィイ

いつものように屋上の扉を開けた。


「ここなら誰にも見えないよねぇ」


いつもの俺の定位置から、なんかどっかで聞いたことのある声が聞こえた。

ちらっと後ろから覗いてみると。

……あぁ、この間廊下で振られてた女じゃん。

なんだっけこいつ、鈴野だったけな。

あんまり女の名前を覚えない俺が、珍しくこいつの事だけは覚えていたのだ。



「もう、恋愛はいいやー…」


こいつのその言葉を聞いた瞬間、良いことを思いついた。

この女、使えるかもな。

こいつを彼女にしちまえば、他の女除けになる、この時はそのくらいにしか思っていなかった。






そう思った俺は、こいつに挨拶代わりにキスをした。


「なんなの!!ちょ、ちょっと!」


…ふーん、よく見れば割と可愛いじゃん。



「おまえ、俺の彼女になれ」



この日から俺の彼女になったこいつに、感情を乱されることがあるなんて、この時の俺は…思ってもみなかった。