俺様王子と空とキス。


(一ノ瀬side)


「一ノ瀬くん、今日一緒に帰ろうよ~」

「私たちとさ、カラオケ行かない?」


今日も俺の周りには、黄色い声したうっせぇ女どもが子供みたいに騒いでやがる。


「行かねぇ」

「えーなんでよぉ」


つーかこいつら誰だよ。名前もしらねぇー…。


「じゃあね、美香ちゃん♪…玲央待てよ~少しくらい喋ってやれよぉ。」

「俺は興味ねぇっつってんだろ。」


宏太は相手してやってるみたいだけど、俺は女には興味はない。

付き合うとか、好きとか、そういうのめんどくせぇし。



「うわ…スマホ忘れた、悪い宏太、先行ってて。」

俺はこの日スマホを教室に忘れた。

さっきの体育で着替えたときに、置き忘れたんだな。

一旦来た道を戻って、クラス前の廊下までたどり着いた。


――――――――――


「ずっと好きでした!私と付き合ってください…!」



そこには男女2人組が、なんか話している様子。

…ん、なんだ、告ってんのか。

こんな人目に見える場所で、よくやるよなぁ。




「ごめんね、鈴野。俺さー…」


へぇ…鈴野って言うのか。てかあんなやつ、この学年にいたっけな。

つーかあの女あっさり振られてるし。

まぁいいや、早くスマホ取って帰るか。