―――ガチャ
「3人だけど。」
後から店に入ってきたのは…一ノ瀬だった。
「あれ?玲央誘ったのに行かないとか言ってなかったっけ?…ま、そりゃあ気になるよなぁ♪」
「……うっせえな。」
浅井くんの言葉に『余計な事言うなよ』とかなんとか言っている一ノ瀬。
…あれから話してなかったから、なんか気まずい。
「3名様ですね。…えっとー…」
…や、やばい、次、どこ押すんだっけ。
慌てている私を見て、先輩がタッチパネルを覗き込み、自然と体が密着した。
「ここを押して…そうそう…「おい」
突然の「おい」の言葉に私と先輩は前を向いた。
「あんま俺の女に触んなよ…」
春斗先輩を睨みながら、一ノ瀬がそう言ったのだ。
い、いやこれは、教えてもらってるわけで、しょうがないわけで…。
「ごめんごめん。でも今仕事中だから、しょうがないんだよね。ね、鈴野?」
「……え!?あ、そう、ですね…。」
爽やかな笑顔を見せる先輩と、眉間にしわを寄せながら睨んでる一ノ瀬。
な、なんだ、この状況は……。



