俺様王子と空とキス。



ジリジリと眩しい日差しが照りつける。

ただいま夏休み中。

そして、バイト初出勤の日。

いつもより念入りにメイクをして、髪もセットして。

初バイトに緊張しながら店の中に入った。



「おはようございます…!」





店に入るとすでに出勤している、先輩の姿が。



「おぉ、鈴野!待ってて。今店長呼んでくるから。」



そう言って先輩はバックヤードに店長を呼びに行った。




「はいはい~えっと鈴野さんね!夏休みうちの店忙しいから、助かるよ、どうもありがとうね。」

「あ、いえいえ、お役に立てるかわかんないですけど…」

「なんかあったら松永くんに教わってね。鈴野さんの教育係だから。」





先輩が教育係と聞いた私の胸は、少しだけドキッとした。


そのあとは制服をもらって、バックヤードで着替えを済ませた私は、受付にいる先輩のところに向かった。





「先輩、よろしくお願いします。」

「じゃあまずはレジの操作方法から教えるね。今日は初日だし、全然覚えられなくて大丈夫だから。…なんか鈴野緊張してる?」

「…す、少しだけ…でも頑張ります!」




緊張している私を悟って、『もっと気楽に肩の力ぬいてね。』と言ってくれた先輩。


どこを切り取っても本当に優しい王子様だよ…。