俺様王子と空とキス。


「柚葉どした?謝られてたけど、昨日なんかあったの?」

レジで買い物をした愛美が、心配そうに私の顔を伺った。


「まぁ、ちょっとね、話すと長くなりまして…」

「てか時間やばくない?早く買ってきな!」


…そうだ!置物!早く買って集合場所戻んないと。

でもでも、どれにしようか悩むし、全然決まってない〜!

置物を見つめながら慌てて悩んでいた時。

「柚葉、これやる」

「え?」

レジで買い物を済ませた一ノ瀬が、紙袋を差し出してきたのだ。


「え、私に買ってくれたの?」

「お前以外誰がいんだよ」

「あ…ありがとう!!」

「…ほらもう行くぞ、時間間に合わねぇだろ」


そう言って彼は、私の手を繋いで集合場所に向かった。

中身は包装されてるから見えなかったけど、ちょっと普通に嬉しかった。

なーんだ、意外といいとこあるんじゃん、アイツにも。