俺様王子と空とキス。


「鈴野さん」

「…ん?」

横から名前を呼ばれ振り返ると、ビーチの時に八代さんの周りにいたB組女子3人組が、腕を組みながらこっちを睨んでいるのだ。

「えっと、なんでしょうか…」

「一ノ瀬くんと付き合ってるからって、調子乗んないでもらえる?」

「美々は1年の時から、ずっと一途に片想いしてんだからね」

いきなりの状況にびっくりした私は、彼女達を見つめて固まってしまった。

八代さん本人が言うならまだしも、いつも一緒にいる女子達が急に言ってきたのだ。

「そもそも、私から告ったわけじゃないし…」

「は?なにそれ、嫌味?」

ドンッ

「…ひゃあ!」

3人のうちの1人が思いっきり私の体を押した。

その勢いで自販機の横にある食品庫の扉に体が当たって、食品庫の中で尻餅をついた。

「ここで大人しくしてれば?」
「これはちょっとまずくない…?」
「30分くらいして、開けにくれば大丈夫っしょ」


「え…?ちょっと!!」

バタンッ
 
そう言って3人組は外から扉に鍵をかけたのだ。