俺様王子と空とキス。


私は気にしないフリをしながら、一旦席に戻ろうとした。

「おい、柚葉」

後ろを振り返ると、一ノ瀬が口を開いた。

「あとで部屋行くから、風呂入ったら待っとけ」

「…なんでよ」

「返事は」

一ノ瀬は私を覗き込んでこっちを見つめてきた。

「おい、またぶっ飛ばされてぇのか」

「もう、わかったってば!」

それだけ言って一ノ瀬は、プレートに盛られたご飯と飲み物を持って自分の席に戻って行った。


「柚葉よかったじゃん!楽しみだねぇ♪」

「そんな、べつに…」


横で浮かれている愛美にわたしは、動揺を隠せない。

部屋にくるとか、普通にドキドキして、ご飯が喉を通らないんですけど…。