俺様王子と空とキス。



夕食はクラスごとに席が決まっている。

私と愛美はA組の列に移動した。
B組は隣の列に座っていて、私の席から一ノ瀬の姿はよく見える。

席に着いて早々、B組女子たちに絡まれている姿が目に映った。

隣には、ビーチで話しかけていた八代さんが一生懸命話しかけている。
一ノ瀬は嫌そうにほおづえをつきながら、別の方向を見ていた。


「…は!柚葉!」

「え?…あ、なに?」

「食べ物取り行こ〜」


ぼーっとB組の方を見ていた私は、愛美に話しかけられてハッとした。

料理は食べ放題のビュッフェ形式。


数多くの中から目に入ったのは、シークワーサージュース。せっかく沖縄に来たのだから、それっぽいものを飲みたいと思い注ぎ始めた。

「一ノ瀬くん、なにたべるの〜?」

ジュースをトボトボ注いでいると、すぐそこの食べ物コーナーにいた彼の周りには、言うまでもなく女子が群がっている。