砂浜にあぐらをかきながら座っている一ノ瀬に私は駆け寄った。 一ノ瀬の口の横からは血が出ていた。 「もう…なにしてんのよ…」 「彼女馬鹿にされて、黙ってられるわけねぇだろ」 「ばかじゃないの…顔、洗いに行こ」 私のせいで、一ノ瀬が怪我をしたんだ。 こんな綺麗な顔に傷を作ってしまった。 横で歩く彼の傷を見て、私は申し訳ない気持ちでいっぱいになった。 それと同時に、私のことを本当の彼女みたいに扱ってくれる彼に、驚きを隠せなかった。