「おい、俺の女にブスとか言ってんじゃねぇぞ」
バシッ
安心したのも束の間、一ノ瀬はその男性の顔をものすごい勢いで殴りかかった。
男性の口の横からは、赤い血がにじむ。
男性は指で傷を触ったあと、再び一ノ瀬を強く睨んだ。
これって…やばいよね。
どうしよう、止めないと。
そう思いながらも、イカつい男性相手に私はなにもできないで立ち尽くしていた。
「んだよ、やんのか?」
バシッ
男性の拳が頬にあたり、一ノ瀬は砂浜に倒れてしまった。
「おい!やめろ玲央!殴るのはまずいって!」
側で見ていた浅井くんが、もう一度起き上がって殴りかかろうとする一ノ瀬の体を抑えた。
「ガキ相手にやってらんねぇ、いくぞ」
そう言って男性2人組は今度こそ去って行った。



