「柚葉ー!」
名前を呼ばれた方に振り返ると、海の奥で浮き輪にのって手を振っている愛美の姿が。
浅井くんに浮き輪を引っ張ってもらいながら、楽しそうにしている愛美の姿は、もうすでにカップルのように見える。
「柚葉もやりたいのか?あれ」
「いや、別に」
そう言うと一ノ瀬は私をお姫様抱っこしながら海に入り始めた。
「ひゃ!…まって、なんで!?」
「やりたそうに、見てたから」
いやいやいや…あれは浮き輪なんですけど。
一ノ瀬の体に密着した私は彼の体温を感じる。目の前には綺麗な白い肌に、鍛え上げられて割れた腹筋。
見上げた上には整った顔と、水しぶきで少しだけ濡れた金髪。そんな彼の姿に、私の心臓はドキドキしっぱなしだった。



