「一ノ瀬くん、私達と泳ごうよ〜」
そんな女子達の言葉を無視した一ノ瀬は、私の元に近づいてきた。
「無理、こいつ俺の彼女だから」
「え、ちょ、ちょっと!」
女子達の前で一ノ瀬はわたしの右肩を掴んで自分の体に引き寄せた。
「本当に付き合ってるの?A組の鈴野さんだよね」
「だからそうだっつってんだろ、消えろブス」
「一ノ瀬くん、ひどい…」
目の前で悲しんでいる女子は、B組の八代美々(ヤシロミミ)。
八代さんとは喋ったこともないけれど、B組女子の中でダントツにモテるってだけは知っていた。
こんなにビジュアルが整っている八代さんがブスだったら、全人類がブスと呼ばれることになるであろう…。
八代さんはB組女子たちに慰められながら、パラソルの方に歩いて行った。



