先生の説明も終わり、アイツがくる前になんとかして愛美と国際通りのバスに乗ろうと考えていた。
「おい柚葉」
聞き慣れた声が聞こえて、ゆっくりと後ろを振り返った。
「私、国際通り行きたいんですけど!」
「無理、俺とビーチいくぞ」
またまた強引に手を繋がれ、ビーチ専用のバスに乗り込んだ。
いつも強引に連れ出される私は、もはや拒むことさえもめんどくさくなってきていた。
「愛美ちゃんと海入れるとか、俺ちょーたのしみ!」
「なんか、ダブルデートみたいだね〜♡」
すでに、後ろの席に座っている浅井くんと愛美は盛り上がっている。
持ち物に水着って書いてあったし、一応入れてきた自分を少し悔やんだ。
「てかさ!そろそろ離してよ」
「は?なんでだよ、減るもんじゃねーしいいだろ」
一ノ瀬はバスに乗った後もわたしの手を繋いだままだった。
コイツは一体何を考えているのか、私にはよくわからなかった。
周りの女子達が近づかないようにって理由で、彼女になれだのなんだの言ってたけど。
別にここまでしなくてもいいのでは?と正直思っていた。
それに、少しでもドキドキしてしまう私がいたから。
でもこんな風にイケメン男子に手を繋がれたら、ドキドキするのは普通なことで…



