昇降口で上履きに履き替えて、教室の前に着いたとき。 タッタッタッター… ものすごい勢いで走る音が聞こえた。 「柚葉!ゆずはゆずはゆずはー!」 「おはよう、愛美…」 「もう!付き合ったら言ってくれればいいのに♪」 「いや別に付き合っ…」 「じゃあな柚葉、あとでな」 愛美に否定する前に、一ノ瀬は一瞬だけ手を振って自分のクラスに行ってしまった。 「きゃー!『柚葉』だって♡よかったね、柚葉!」 「全然よくない泣」