―――ギィイ この古い錆びれた扉を開けるのも、もう何回目だろうか。 「来るわけ、ないか……」 誰もいない、屋上の空。 あの時も…こんな青空だったっけ。 「っよいしょ」 仰向けになって、目を閉じる。 今目を開けたら、目の前にアイツがいる気がして。 「…なわけないよねぇ。」 視界には青い空が目一杯広がるだけ。 そして再び目を閉じた。 最近の私はやっぱりおかしい。 いつも考えるのはアイツの姿で。 私が好きだったはずの王子様、春斗先輩とは正反対の性格で。 なのに、なのに…。