俺様王子と空とキス。



「おい」

そんな事を考えながら、改札まで階段を降りようとした私は呼び止められた。

「な、なに!」

「俺の事、玲央って呼べ。
あと俺から勝手に離れんなよ、じゃあな」

捨て台詞のように言葉を吐いた一ノ瀬は、電車に乗って行ってしまった。



キィー…ガタンゴトンッ−…

電車が発車した後の風が、私の髪をなびかせる。

「もう、訳わかんないんですけど…」

モテ王子っていうか…アイツは俺様王子だ。