完璧な私が完璧じゃなくなるとき



「ほら、できたよ。」

「ありがとう。いただきます。」

ハンバーグを割れば溢れ出る肉汁と絡まるデミグラスソース。

いつ食べても美味しい。ご飯が進む。

毎日食べてるけど、一度も食べ飽きたことがない。

「美味し?」

「うん。美味しい。」

「美琴ってすぐ顔に出るよね。」

「そう?私、ポーカーフェイスって言われるけど。」

「俺と他の人どっち信じるわけ?」

「優人に決まってるじゃん。」

何を当たり前な事聞いてるんだろう。

なんて思ったけど、優人の顔は満足そうだったから、いっか。

たまに優人は変なこと聞いて来ることあるけど、いつも満足そうな顔して終わことが多い。

一度、聞いたことがある。

なんでそんなこと聞くの?って。

だけど返ってきたのは、何となくだけだった。

それからは聞いたことがない。

聞いても教えてくれないってわかったから。

「ご馳走様。今日もありがとう。」

そう言ってお皿を下げる。

お皿洗いは私の仕事。

作ってもらいっぱなしは申し訳ないから。