完璧な私が完璧じゃなくなるとき



その顔を見た瞬間、私は無意識に優人に抱きついてた。

ずっとこうしたかったのかもしれない。

優人も何も言わずに抱きとめてくれる。

この17年間ずっと伝えたかった言葉。

そして、同じだけずっと聞きたかった言葉。

それが今やっと聞けたんだ。

「私と付き合ってくれる?」

「断るわけないし、俺に言わせろよ。」

笑いあって、そっと唇を重ねる。

「へたくそ。」

「慣れてない証拠で良いでしょ?」

「んなもん、俺がずっと見てきたから知ってるよ。」

そしてまた、笑い合う。

「月曜日、ひよりちゃんに伝えたらびっくりするかもね?」

「いや、俺の気持ちはバレたからどうだろうな。」

「え、私は自分の気持ち言ってたよ?」

「じゃあ、喜んでくれるんじゃね?」

ソファーに座って未来の話をする。

こんな時が来るなんて思わなかった。


ちなみに、ひよりちゃんに伝えたら、「やっとくっ付いたの?」って嬉しそうに言われることも。

私たちが付き合った話はあっという間に広がっていくのは、まだ知らない話。



Fin.