完璧な私が完璧じゃなくなるとき



優人の元へ行けば、テーブルには料理が並んでる。

「とりあえず飯食うぞ。」

「あ、うん。いただきます。」

まるで、話は食べた後にって言われてるみたい。

だけど、ご飯の味なんて分からない。

優人のご飯が食べられるのも今日が最後かもしれないのに…。

味わって食べたい気持ちと、無言の気まずさ。

そんな状態で、ゆっくり食べられるわけもなく。

食べ終わるまではあっという間だった。

いつもの流れで、洗い物は私が終わらせる。

ソファーに座ってる、優人の隣に座る。

全部が全部、最後の気持ちでやる。

優人はまだ口を開かない。

なら、まずは私から言うしかないのかも。

「避けててごめんね。合わせる顔がなかったの。」

「いや、俺も変なこと言ったもんな。」

そう言って流れる沈黙。

「なんで、あんなこと言ったの…?」

先に口を開いたのは私だった。

聞きたい。

怖い。

でも、もう失うものは何も無い気がする。

それに来年からは大学生になる。

いつまでも幼なじみの優人に甘えていちゃいけない。

チャンスと思うしかないよね。