完璧な私が完璧じゃなくなるとき



「…じゃあ、俺にすれば?」

どういうこと…?

優人には好きな人がいるのに?

喜びよりも、ショックの方が大きい。

だって、優人もきっと叶わない恋をしてるから、お互い傷の慰め合いをしようってことでしょ…?

……私は優人の好きな子の代わりに見て欲しくない。

私は私として優人に見てほしい。

「…酷い。」

言うと同時に私は家を飛び出してた。

後ろから、優人の声が聞こえた気がしたけど、今の私は振り向けない。

優人の顔も声も今は見たくないし、聞きたくない。

期待しちゃいそうで。

ダメなのに…。

家に帰りたくない。

今日はもう帰って。優人にそう連絡して、空を見上げてた。

優人はなんでそんなこと言ったんだろう。

ちゃんと聞けばよかったのかな。

でも、きっと、私の考えた通りな気がする。

そう思うと、聞きたくなかった。

家に帰るのは、もう少し頭を冷やしてからにしよう。

明日からのことも考えなきゃいけないし。

正直顔を合わせづらい。

その空気を作ったのは私なんだけど。