完璧な私が完璧じゃなくなるとき



お母さん同士が仲良いからっていうのもあって、お互いの家の合鍵は持ってる。

私も、朝優人の家に入る時は合鍵使ってるし。

優人の顔を見た瞬間は、嬉しさしか無かったけど、さっきのひよりちゃんとの会話を思い出した。

あっ、これ恥ずかしいかも…。

そもそも好きアピールって何したらいいんだろう…。

ボディタッチだって、急にしたら変だろうし…。

「あ、優人好きな人いるって本当?」

「成本から聞いた…?」

「うん。」

「誰かは聞いてないんだよな?」

「聞いてないよ。知らなかったからびっくりしたもん。」

「たしかに、美琴とはこういう話してないもんな。」

「ねぇ、どんな子なの?」

「…強い子だよ。」

それは、力の話?

それとも、心の話?

聞きたいけど、聞きたくない。

こんなに真逆の気持ちになるものなんだ…。

「そういう美琴は?いるの?」

そうだよね。

私が聞いたんだから、聞かれないわけないよね。

「いるけど、叶わないかも。」

「その人相手いんの?」

「いないと思うけど、好きな人いるらしいの。」

優人だよって思いながら下を向く。

バレないように。