「誰から漏れたんでしょうね…。」
副会長さんと名乗ってた。
だけどそれは、相沢さんに言うつもりは無い。
それが理由で何かあっても嫌だから。
でも、言わないことによって、全員を疑うかもしれない。
だから1つの提案を持ってきてる。
「誰かは言わないよ。」
「佐野さんはそうですよね。誰かを売る人じゃない。」
「うん。誰かの不幸の上に成り立つ平和はいらないから。」
私だけなら良かったのかもしれない。
だけど、私の大切な人に手を出したことは許せない。
「どうして、あんな噂流したか聞いてもいい?」
彼女は深くため息を着いて、1度空を見上げて、そして、私の目を見る。
「私、佐野さんが大好きなんです。それはもう、ファンクラブを作っちゃうくらいには。」
「きっとそうなんだなって思ったからこそ、聞いた時はびっくりしちゃった。」
「同じくらい、私は高嶺の花の佐野さんでいて欲しかったんです。」
正直、その気持ちは分からない。
だけど、その気持ちは否定するものでもない気がして、頷く。
「だから、成本さんと仲良くしているのが許せなかったんです。佐野さんの隣には佐原くんがいるのに。」
