完璧な私が完璧じゃなくなるとき



家に着いて始まったのは勉強会。

ではなくて、優人の料理を眺める会。

「え、佐原くんって、料理できるんだ…。」

「美琴ができないからな。」

「え、美琴ちゃんできないの?」

「どうしても美味しくならないんだけど、完成はするよ?でも、優人がダメって…。」

「佐原くん、なんでダメかわかってないみたいだけど、いいの?」

「言っても理解できないだろうからいい。」

あれ?私そんなにおバカじゃないんだけど…?

「ほら、座れ。出来るから。」

「わーい!ミートスパゲティだ!」

私が喜べば、ひよりちゃんが驚いた顔をしてた。

「美琴ちゃんって、そんなふうに喜ぶんだ…。」

「え?う、うん。」

「良いだろ。」

「うん、羨ましい。」

え。待って、本当になんの話してるの?

そもそもなんで2人とも分かりあってるの?

私だけ置いてけぼりなの?

なんなら頷きあってるし…。

いつからそんなに仲良くなったの。

「美琴、面白いことしてないで早く食え。」

いや、面白いことはしてないけど…。

なんて思ってても、ひよりちゃんも楽しそうだし…。

気まずいから、早く食べよう…。