「ねぇ、優人。私友達作ろうと思うの。」
まだ学年が上がってすぐなら、できる可能性捨てきれないよね。
「は?友達?なんで?」
周りからは無気力って言われてる優人が、目を丸くしてる。
みんなの前では動かないけど、私の前ではよく動くし、喋る。
まぁ、昔はみんなの前でも明るかったんだけどね。
「来年は、進路別々になるでしょ?その時に友達作れなかったら辛いじゃん。」
「でもまだ先の話だろ?」
ここで、大学一緒に行こうって言わないのは、優人の優しさ。
きっと私が言えない事を本当によくわかってくれてる。
「だから前練習みたいなものだよ。」
納得はしたけど、認めたくないって顔。
私に友達出来るの嬉しくないのかな?
四六時中一緒にいなくても良くなるんだから、いいと思うんだけどなぁ。
「まっ、美琴は頑固だしね。やれるだけ頑張ってみれば?」
やっぱり、優しい。
「あ、でも、助力はしないから。」
前言撤回。
優しくない。
