完璧な私が完璧じゃなくなるとき



ひよりちゃんが呼び出されてから、視線が一気に良くなることはない。

それはつまり、あの3人が犯人でもないってこと。

これ以上放置するのは、ひよりちゃんや優人が怪我をするかもしれないってこと。

それなら、放置はできない。

なら、私にできることは1つ。

一番私への目線が強い人、もしくは今の私を見て笑う人を探すしかない。

多分そして、ひよりちゃんが転校してきたことを知ってる人。

それを含めて、他学年の可能性はほとんど低い。

だって、転校生の話は知っていても、性別までは分からないから。

もし、男の人だったら、男好きの噂の信ぴょう性は低くなっちゃう。

「美琴、難しい顔しすぎ。」

「あっ、ごめん。」

ひよりちゃんは怖い思いをしたばかり。

それなのに心配事を増やしちゃダメ。

きっと、大丈夫じゃなくても私を心配してくれるから。

「明日楽しみだね。」

「勉強会なのに?」

「友達と勉強会なんて私、初めてだもん。」

「私も美琴ちゃんとできるの嬉しい。」

「分かりやすく教えられるといいけどなぁ。」

いっぱい頼っても許してね、と笑うひよりちゃんからは、もう怖いって気持ちはなさそう。