完璧な私が完璧じゃなくなるとき



「ひよりちゃん。私のせいで巻き込んでごめんなさい。怪我はない?」

頭を下げながら、聞く。

「美琴ちゃんが守ってくれたからないし、美琴ちゃんは何も悪くないんだから、顔を上げて?」

言われるがまま、顔を上げる。

「私は、みんなが美琴ちゃんの事好きなんだってわかって嬉しいよ。」

「成本さん、ごめんなさい。」

3人は頭を下げて、ひよりちゃんの言葉を待たずにいなくなって行った。

「本当に怪我してない?何か嫌なこと言われたりは?」

「大丈夫だよ。3人とも美琴ちゃんのことが大好きなの伝わってきたもん。」

ほら、早く戻らないとお昼ご飯食べられないよ?の一言で、私たちも戻ることに。

裏から曲がればそこには優人。

「え?何してるの?」

「…遅かったから。」

そう言いながら目を逸らすのは、優人の嘘をつく時の癖。

こういう時は大体教えてくれない。

「お昼終わっちゃうし戻ろ?」

「え、絶対佐原くん嘘じゃない?」

「…本当だし。」

なんて話しながら教室までの道のりは軽い。