ひよりちゃんを立たせて、その前に立つ。
またなにかあったら嫌だから。
「3人はどうして、ひよりちゃんが元凶だと思ったの?」
できるだけ優しく。
じゃないと、萎縮して本当のこと言えなくなるかもしれないから。
それに私は、3人のことも嫌いになりたくないから。
「今まで一度もそんな噂が流れたことなかったんです。なのに、その子が転校してきてから、そんな噂が流れたら、仲良くしてるの上っ面だけなんじゃないかって思ったんです。」
「私のこと心配してくれてたんだね。」
「おこがましいかもしれないけど、佐野さんには笑っていて欲しくて…。」
そういう3人は、もう感情的な顔はしていなかった。
なら、言葉で伝わる。
「そっか。ありがとう。」
そう言って笑う。優しく。
その言葉に、ひよりちゃんも、3人も顔を上げた。
「心配してくれるのは嬉しいよ。だけど、事実が分からないまま、手を上げるのは良くないよ。例え、本当にひよりちゃんが犯人だったとしてもね。」
そして私は次に、ひよりちゃんへ振り向く。
